ダイナモケース内にレギュレーターが見当たらない!:BMW R51/2 レストア(12)

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ダイナモを分解してみた

DCダイナモを分解してみたところ、本来あるはずのダイナモトップカバー内のカーレント及びボルテージレギュレーターがないではないかっ!

しかしよく考えてみれば、こんな狭いスペースに機械式のレギュレーターをよく組み込んだものだ…。ドイツ人、恐るべし!

今回は発電用ダイナモのサビ取りと給電部並びにカーボンブラシのクリーニング、ベアリング交換にとどめました。
ちなみにこのダイナモの発電量は、せいぜい45ワット程度です。

ダイナモ(1) ダイナモ(1)

ローターコイル及びステーターコイルは、ケーシングに対して偏心しています。そのため、ステーターコイルは片方にしかありません。

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なぜこんな格好をしているかというと、ダイナモはチェーンにより駆動しており、クランクシャフトより左右のカムシャフトを動かすうちに、チェーンがたるんできます。

そこで、ダイナモ軸の偏心を利用して、チェーンに適度のテンションを与えているのです。
ドイツ人の合理性が伺える構造です。

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